I just want to chat.

先週末、孫たちの運動会に呼ばれて千葉方面まで私ひとりで一泊二日のお出かけだった。久しぶりの新幹線、いつもながら混んでいたが往復ともに満席なのは指定席車両、自由席は難なく取れた。
そして、もう東海道新幹線（東京ー新大阪間）の車内販売はない。
遠距離介護で実家に通っていたころ週一で、朝早く新幹線に飛び乗る。そして席に落ち着くと「とりあえず生！」・・・・・じゃない＾＾；「とりあえず目覚めの珈琲」を、車内で買って飲んでいたものだった。名古屋新大阪間ののぞみは乗車時間が短いのでワゴン車を押すお姉さんに出会えないこともあったが・・・・
車内販売、よく利用していたわけでもないのに、なくなってしまうとやっぱり寂しい。



で・・・・息子宅には東京駅から直ぐには向かわず丸の内界隈をぶらぶら。
ヨーロッパを思わせるオシャレな通りはちょっとした非日常な気分にさせてくれる。
一方でオフィス街でもあるこのエリアは探せばお値打ちなランチが食べられる飲食店も沢山。
そんな店で軽く昼ご飯を済ませたら長居は無用、そそくさと出る。お茶をしようと目当てのカフェに行くと、案の定満席。
昔ほど体力も気力もないので、パンとお菓子を買って予定より早くに息子宅へ向かった。




18歳で進学のために上京した長男は、都内で6年過ごし就職、生粋の東京育ちのお嬢さんと結ばれて、住まいは千葉県内を転々とし新居を構えてはや2年。もはやすっかり”関東の人”である。
私と彼との関係は、親子といえども淡々としている。というよりも、大人になるにつれてどんどん「知らない人」になっていく気がしている。高校生の時は、洋服を買いに行くときは一緒に行ったし、大学生になっても、彼の下宿で枕を並べて遅くまで語り合った。今思えば結構マザコン気味なくらい＾＾；
母と娘なら、中高年になっておたがいの精神年齢が近づくと女性同士、共通の悩みや相談事も増えるせいか、親子を超えた濃密な繋がりが、新たに構築されていくように思える。母と娘、同性として分かり合える存在になっていくのに対し、母親にとっての男の子というのは、逆にどんどん遠くへ行ってしまう。でもそれはむしろ有難く、喜ぶべきことなのだとわかってはいる。それに、「パパが理想の男性」「嫁さんにするなら母さんみたいな人がいい」なあんて公然と言ってのける娘や息子に、鼻の下を伸ばしてしたり顔そんな親のひとりになど、なりたくはないッ。そう思っていた私だったのだから(^▽^;)
でもね、我が家の理系3男子、意味のない会話を嫌がる。彼らにとってはきっと不毛な会話なのだろう。特に息子二人は、いわゆる井戸端会議的な、取るに足らないそして明確に結論の出ない無駄話をするとだからどーしたと言わんばかりの呆れた態度が見えてこちらの方が鼻白む。
ただおしゃべりがしたいだけ。そんなことに時間を費やすことを許されるのは女同士だけなのか。
私の友人の一人は、一人娘が結婚し遠方に行ってしまった当初は寂しくて毎日電話していたと、臆面もなく言う。今はさすがに毎日ではないとはいえ、一度電話が繋がればとりとめもなく、最低でも30分はするらしいのだ。久しぶりの友達ならいざ知らず娘さんも良く相手してくれるものだなと感心する。実母が冷めた人だった＾＾；私には、悲しいかな、そういう経験はない(´；ω；`)
「よくそんなに話すことがあるね」
しかしそう言いながら本音を言えば少々ウラメシイ・・・・じゃなくちょっぴり羨ましい私だった(^▽^;)